私事ですが、お休みをとって

ポルトガルに来ておりました。

素朴で味わい深い食事、

心癒される風景とファドの音色・・・。

情熱的なイタリアとはまた違った魅力が

この国にはありますね。

この国の中でも、特に私が好きな場所が

ナザレ

「黒いはしけ」で知られる漁師町です。

かつてのナザレを知る人からは

観光地化してかつての旅情は

消え失せたと言われていますが、

こんな風景が当たり前のように見られるんだから、

やっぱり素敵な場所ですよ。

この老婆のような黒いミニスカートの衣装が

ナザレの伝統なのですが、

男性では、こういったものを着ている人は

今はほとんどいないそうです。

しかしこういったものを専門に扱う

商店はまだ残っていて、購入することも可能です。

それがこの

フィッシャーマンシャツ。

 生地はフィッシャーマンセーターのような、

脂っこいウール製。

フロントのボタンは3つ重ねで、

真ん中以外は飾り。

フロントの切り替え。

ドゥエボットーニの

ラウンドカラー仕様・・・。

そう、けっこう格好いいんです。

かつてナザレの漁師さんは

みんなこんな格好だったといいます。

しかし私はシャツジャケット風に。

ジェームス・ロックのハンチング、

アルマーニのテーパードパンツ。

そしてナザレの漁師シャツ・・・。

いかがでしょうか。

時空が歪みまくった、

それでいて現地のおじいちゃんたちと

自然になじむ、このコーディネート。

道行くナザレのおばあちゃんたちの

サウダージをくすぐったのか、

身体中をベタベタ触られまくるという

セクハラに遭ったので、

きっとアリなのでしょう!!

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。
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